この夏イベントにでまくったピロウズ。 彼らへのオファーが後を断たないのは今彼らのライブがものすごく楽しいからだと思う。初めて見る人には「ピロウズってこんなに激しかったの！」と思わせるナンバーからロックならではのポップ感を全面に打ち出したもの、もちろんひねくれ者山中さわおをたっぷり表現した泣きの曲もある。他のバンドし比べても自分たちの持ち時間をこんなに短く感じさせるバンドは無い。
今回のシングルはそんなライブの勢いだったり、バリエーションの豊富さをいわゆるストレートなサウンドに回帰させた楽曲である。といっても何かバンドのモチベーションに問題があっての回帰ではない。状況の良さ、とにかくメンバーがピロウズをやっていることが楽しくてしょうがないという感情を、余計な事を考えずに表現しただけなのである。タイトル「I think I can」には強い意志がある。かといって彼らに、それらを押しつけようというつもりは毛頭ない。聴いてもらえばすぐわかる。音がでかい。メーターは振り切りっぱなし、ヴォーカルも余計なエフェクトはいっさいかけずライブ感バリバリである。バランスよりもインパクト。「考えるより感じろ」である。
彼らは今年の9/16で結成12年目を迎えたが、冷静に考えても今彼らにそんなことは必要ない。ただ自分もなんかできそうな予感を感じるだけ。"I think I can"である。