Fool on the planet
KICS-850 / ¥3,059(tax in)
- Fool on the planet
- Swanky Street
- I think I can
- インスタントミュージック
- TRIP DANCER
- ONE LIFE
- 屋上に昇って
- Midnight Down
- カーニバル
- 確かめに行こう
- LITTLE BUSTERS
- Ride on shooting star
- NAKED SHUFFLE
- Funny Bunny
- ストレンジ カメレオン
- ハイブリッド レインボウ
デビュー12年を迎えたピロウズ、初のベスト盤。KING移籍後の'94~最新シングル 『 I think I can 』 プラス、タイトルの新録を含めた16曲
結成12年を迎えピロウズは何も変わっていない。彼らのスタンスの根っこにあるのはPOPでROCKと感じるものを感じたままに表現すること、これは同時にロックと言われるジャンルの本質にあるもので、彼らのやっていることと何ら変わりがない。だからピロウズは変わる必要がなかったのである。日本は、ロックミュージックの歴史がまだまだ浅いし、スタイルに流され易い国柄なのか、いわゆる流行に非常に弱い。けど最近やっとロックの本質にみんなが気づいてきて、変わらずやってきたピロウズの魅力に気がつき始めている。12年を経てライブの動員、セールスとものばし続けているのはそこに要因があると思う。今彼らがデビューしたてのバンドだったとしたら多分日本のいわゆるJ-POPと言われるカテゴリーをぶっ壊すパワーがあると思う。ただ長くバンドをやっていると色々な偏見があって、名前は知っていても聴くまでに到らない人も沢山いると思う。でも今はそんな時代じゃない。ロックを本当に楽しみたいと思うなら、このアルバムを聴いて欲しい。
余談だが、何年か前にルースターズのトリビュート盤が出た。ピロウズも参加したのだが、僕はピロウズがやった『 Good Dreams』を聴いて、中学の頃なんでルースターズが好きだったのかを初めて認識した。とにかく聴いていて楽しかった。そしてまたバンドをやりたくなった。多分そのころはルースターズの不良で、きな臭い所にかっこよさを感じていたのだろうが、その後もずっとルースターズが好きだったのはやっぱり彼らがPOPだからだと思った。
ピロウズは僕らにそんなロックの醍醐味を感じさせ思い出させるバンドだ。今からでも遅くないし、再認識でも構わない。何も考えずに聴いて、何も考えずに感じて欲しい。ロックは流行と思い続けるか、ロックの本当の意義を楽しめるかはこのアルバムを聴くか聴かないかで大きく変わってくる。