アルバムタイトル「OOPARTS」（オーパーツ）はOut of Place Artifacts の略、“ 時代にそぐわない遺物” という意味。20 年の間、彼らが自分達の音楽を守り通す度に、彼らの口から零れ落ちたつぶやきのようなタイトル。時代が求めるものに迎合することなく、自分の信じる音楽だけをやり続けた彼らから、21 年目の改めての意思表明のようなタイミングで届けられたこのアルバムは、タイトルに付けられたようなあきらめも、かと言って過度の期待も無く、至極自然体で、すがすがしいくらいのロックナンバーの連続。“ 好きな音を鳴らして、音楽と呼べばいい”（YOUR ORDER）、“ 取って置きのロックンロールを、くたばる前に届けたくて”（Primer Beat）、“ 時を超えて響くだろう、キミの胸に”（Dance with God）、“ 果てしない道を行こう、坂道も凸凹も楽しめるんだ”（メロディー）、何でこんなに当たり前な事をやるのに苦悩しつづけなければならなかったのか？と疑問に思わせる程シンプルで、それでいて彼らの歳月の経過もしっかりと感じさせる音、言葉。 原点回帰と言うと陳腐。思考の外でただロックを楽しめ、そして聴後に彼らが20 年前から変わらずにあり続けた姿がじんわりと印象に残るアルバム。“ 好きな道を歩いて、人生と呼べば良い” 何のケレンミも無く、こんな言葉、アルバムを出せる事自体が彼らの力強い意思表示に違いない。